【新幹線通勤のように大都市から離れた場所に住む形態についてのお考えは?】
工業が発達する以前、農業の時代は田畑に人間をくっつける形でしたから、人はどこにいようと生活できたわけです。そしてどこの土地も米がいくらできるかということで値段が決まり、ほとんど差はなかったのです。ところが、工業が発達すると、次第に都市集中型になり、かっては同じ広さの土地で一家族しか養えなかったものが、三○○家族でも五○○家族でも養えるようになるわけです。したがって、当然そういうところに集中します。しかし、その集中した人口を排除しようと考えるのは間違いです。どうして人々が集まってきたかというと、飯が食えるから集まってきたのです。そして、その狭い土地に多くの人が住めるようにするには、多くの人が住めるような都市計画をすればいいということになります。香港を見ればわかるように、一○○坪の土地に一五○○坪の建物が建っています。一○○坪の土地に一○○坪の建物しか建てられないのとでは、雲泥の差があります。当然、一五倍の建物が建てられるのだったら、いままでの一五倍の人が住めることになります。日本のように朝夕の通勤電車でゆられて通わなくても、香港では極端に言えば上下の移動だけで済みます。もし日本でもこのような建物が建てられれば、不動産の値段は大暴落しますよ(笑)でも、日本の政治家はそんなことはしないだろうから、自分でどうするかということになります。そうすると、やっぱりトランクに荷物を詰めて、香港に引っ越すしかないということになるんですよ(笑)

